2014.01.30 Thursday
オペラの森日程変更
開催日程の変更のお知らせです。平日の夜となりました。 軽食付きとしますので、値段も変更させていただきますことをお許し下さい。 つきましては、準備の関係から申し込み期限:2月13日まで
風の丘オペラの森 早稲田大学教授 能・観世流師範 関根勝氏『舞台上での東西文化融合』のご案内
2月14日(金) 18時〜20時 予定 〜21時まで会食でご歓談いただけます。
先日会員の皆様へ日程のアンケートをとりました関根先生へ、 【裏切り行為】公演を前にしたご講演をお願いすることが叶いました。 映像も併せての ご講演になるようで、とても楽しみです!
是非、お誘いあわせのうえ、ご参加ください。 ご来場お待ちしております!
参加費 (軽食付き)
サポートメンバー**、ファンサポーター**会員:1000円(連名の方も1000円) 一般:2000円
**2014年の会費をお納めいただいている会員様対象です。 当日のご入会も可能です。
会場:風の丘HALL 開場:17:30から受け付け開始
オペラの森 参加申し込みは、以下のメールをご返信ください。電話でも受け付けます。 triade@cnc.jp 043-273-4217 風の丘HALL
================================= オペラの森 参加申し込み お名前: 会員番号: (一般の方はの記入不要、入会希望の方は入会希望とお書きください)
同時申し込み者のお名前:
電話番号:
ご住所:
ご紹介(大澤より)
先生は、狂言とオペラ、という新しい融合を図り、 私も数年前に「リヤ王」を国立能楽堂で鑑賞。 大変な驚きとともに、その統合した芸術としての完成度の高さに、ただただ感銘をしました。 今年、大学を退官されるのを機に、 この創作も大きな節目を迎えられます。
きたる3月に上演する 新作「Act of Betrayal 裏切り行為」では、 風の丘にご出演の小山陽二郎さんを主役とする音楽劇を予定されています。 ご講演は この新作やほかの作品がうまれた背景、先生の人生などを交え =能、狂言、オペラ= といった内容になります。
先生の略歴
関根 勝 Masaru Sekine 「早稲田大学国際教養学術院・Performing Arts 教授 & 観世流師範」
関根勝〈早稲田大学国際教養学術院教授〉は、観世流シテ方の四男に生まれ、成人すると10年間能楽師としての稽古を受けた。その後、英国大使館文化部のスカラシップを受け英国に留学。その後英国人と結婚し、英国に在住25年の後、6年前に日本に引き上げる。
関根勝は帰国を期に、舞台上での東西文化融合を目指し舞台活動を開始した。それは、彼の能楽師としての10年の稽古、日・英の大学院での8年の研究、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの演出家・役者・音楽家との交流などにより得た知識・経験がある故に可能となる。
関根は今を遡ること30年前の1977年、英ダーティントン芸術大学で英語劇『隅田川』を演出したのを皮切りに、1986年『The Dreaming of Bones』『錦木』を、1999年には『Riders to the Sea』を、UCDダブリン大学大学院で演出、上演。1999年には英スライゴーのサマースクールで『The Dreaming of Bones』を演出。1998年には、伊ローマ大学の学生と教員を相手に『棒縛り』と『夕鶴』をイタリア語で演出、バチカン近くのTheatre Argylloで上演。
そして、2004年、国際交流基金の派遣教授としてローマ大学ラ・サピエンツァに赴く。そこで出会ったローマ大生たちと、ローマKyogen一座を結成する。自身の翻案狂言『酔っぱらいの仕返し』(原作:シェイクスピア『十二夜』)をローマで上演。好評を博す。同年、来日公演ツアーが実現、国立能楽堂を含む全国8カ所で公演を行った。 翌2005年には、自身の創作狂言『恋の骨折り』を加え、二度目の日本ツアーを敢行、大人気を博した。
2007年6月〜9月には国際フォーラム:狂言とコンメディア・デッラルテの実行委員長となり、これまでの総まとめとして、《日伊喜劇の祭典》を企画。日本各地の能楽堂で、狂言『濯ぎ川』、A・ベオルコ作『Bilora』と、関根による翻案・演出の『いたち』の3本を同時上演した。
そして2008年、これまでの東西文化融合の実験を、さらに先へと進めるため、Theatre Project Si を立ち上げる。関根は、日本の古典芸能である狂言の洗練された演劇性と、西洋で洗練されたオペラの音楽による感情表現の豊かさとを融合させ、シェイクスピアの作品を翻案・演出することで、一国の演劇ジャンルでは表現できない、多様な要素を持つ豊かな舞台の創作を目指す。
***************** 新作音楽劇 『 Act of Betrayal 』
私事ではございますが、2014 年3 月末日を持ちまして、早稲田大学を選択定年退官致すこ とに致しました。これまでの長年に亘る皆様のご厚情に感謝申し上げます。 私は演劇の人間でございますので、早稲田大学恒例の《最終講義》はせずに、その代わり に《最終公演》を行うことに致しました。私が書き下ろした新作音楽劇『 Act of Betrayal 』 を、3 月18 日(火)と21 日(金・祝日)に国立能楽堂に於いて上演致します。 『 Act of Betrayal 』は、2008 年より2010 年に完結したシェイクスピア悲劇シリーズに 続き、特別公演として実施した2012 年の新作能『骨の夢』を経て行なう、Theatre Project Si の舞台上での東西文化融合の集大成と言える舞台でございます。 この間に、試行錯誤 を繰り返しながら大勢の能楽のシテ方、狂言方やオペラ歌手たち、音楽家たち、作曲家の 石川潤一さんに助けられながら、今回の音楽劇『 Act of Betrayal 』の運びとなりました。 今回の『 Act of Betrayal 』には、これまでの舞台で出演をいただいた、シテ方の浅見慈一、 テノールの小山陽二郎、ソプラノの蒲原史子、バス・バリトンの畠山茂、さらには早稲田 大学で講義を担当していただいているパントマイムの役者・藤倉健雄、同じく早稲田大学 でオペラを教えていただいている甚目裕夫が出演いたします。さらに、最近幸運な出会い で知り合った春日部高等学校の後輩・読響の第一パーカッションであり、東邦音楽大学・ 特任教授の石内聡明が音楽の部門に参加し、さらに充実した舞台となります。
『 Act of Betrayal 』は、今回の主役・小山陽二郎の御父君からTheatre Project Si の 『リア王』の名古屋公演の後で頂戴した本の挿絵がヒントとなり、2012 年にアイルランドで書 き上げたものです。 九州阿蘇のふもとにある小藩が舞台となり、幕府のクリスチャン禁令 を受けて苦悩する大名夫妻、宣教師、修道女、さらに彼らを取り巻く人々が、それぞれの 正義を貫くために拠無く、愛する人々を裏切っていく物語です。切ない物語ですが、見所 ふんだんにあり、それを実力十二分の演者たちが上演していきます。音楽の方もこれまで は二人と限定して参りましたが、尺八・琴の青木彰時・青木麻衣子に加えて、オルガンの 小林功、パーカッションの石内聡明が参加し、迫力のある音楽が期待されます。 ここでこれまでTheatre Project Si を支えて頂きました皆様に感謝申し上げると同時に、 私が主催する最終舞台『 Act of Betrayal 』をご高覧賜りたく、お願い申し上げます。
Theatre Project Si 代表 関根勝
************************** 3月18・21日「裏切り行為」国立能楽堂 詳細は、以下のHPで。
http://project-si.art.coocan.jp/center.html
==あらすじ== 1620年代後半、九州阿蘇の西側にある小さな大名の領土で起こる、徳川幕府の命令で行われたキリスト教弾圧を背景とし、 不条理な権力の行使をめぐり、宣教師・修道女・領主・領主夫人等が拠無き理由により様々な形で裏切ることを選んでいく。 領主・菊池晴信は自分の良心に背き、クリスチャンの弾圧に踏み切る。領主夫人はそれを止めきれずに、夫を裏切り、 自分がクリスチャンとなり、処刑される。宣教師は処刑の様を見せられ、神を裏切り、信者達を救おうとする。 修道女はその神父を裏切り、信者達と共に死を選ぶ。
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