なんだか気になるので、余計かもしれませんが、また、官邸メルマガ今週号をのせます。
長年官邸メルマガを取ってきた私ですが、福田さんのメルマガになって、初めて
最後までマガに目を通しました! 形式ばっていなくて、面白いです!!
福田内閣メールマガジン(第3号 2007/10/25)
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★☆ 福田総理はどんな上司だった? ☆★
「福田康夫ありのまま」にて、福田総理のサラリーマン時代のエピソード
を紹介。
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□ 目次
[試練の連続。福田康夫です。]
[外務大臣の高村正彦です。]
● テロとの闘い〜我が国に相応しい国際貢献
[私の住むまち]
● 真の地方分権確立を実現する改革を(京都府宇治市長 久保田勇)
[この人に聞きたい]
● 福田総理への期待(昭和女子大学学長 坂東眞理子)
[福田康夫ありのまま]
[編集長のひとこと]
(編集長 大野松茂)
[政府インターネットテレビ番組ガイド]
● 総理の動き「地球環境行動会議(GEA)国際会議2007に出席」 など
[福田内閣の動き]
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[試練の連続。福田康夫です。]
試練の連続。福田康夫です。
先週の「ありのまま」には、多くの読者の方からストレス解消法を寄せて
いただきました。「ゲームをする」や「大声で歌う」など、まさに多種多様。
中には「野党議員に対して、たまには怒ってください。」との提案もあり、
興味深く拝読しました。
「メルマガからのたくさんの激励」がストレス解消につながるのでは、と
のご意見もありましたが、全くそのとおりです。皆さんの思いやりの心にふ
れて、改めて力が湧いてきました。
それにしても政治の世界では、次から次へと問題が起こり、また新しいス
トレスが溜まりそうです。
「何事も隠さず、説明する」と2週間前のメルマガで申し上げたにもかか
わらず、その矢先に、4年前の米国補給艦への給油の数量を取り違え、その
後防衛省内でこの誤りに気づいたにもかかわらず、きちんと訂正が行われて
いなかったことが明らかとなりました。
「不利な情報だから隠そうとしたのではないか」と疑われるのは当然です。
とりわけ国民からの高い信頼が求められる防衛の分野で、このようなことが
起きたということは、残念極まりません。
今この瞬間もインド洋で黙々とテロ防止のために汗を流す自衛隊員の姿を
思い浮かべ、このようなことが起こったことを彼らがどのように思っている
かを考えると、本当に心が痛みます。
一部の人の気の緩みと、仕事に対する誠実さを失った行為が、多くの防衛
省職員や自衛官、ひいては国民の皆さんに迷惑をかけていることを考えると、
この際、すべての経緯を明らかにし、関係者の処分も厳正に行い、常に緊張
感をもって仕事に取り組む体制にしていかなければなりません。
厚生労働省でも国民から不信を抱かれるようなことが起きました。それは、
血液製剤により肝炎に感染した疑いのある方々のリストを持っていたにもか
かわらず、長年にわたって放置していたことが判明したことです。
国民の生命と健康を守るべき厚生労働省が、人命にかかわる大事な資料を
このように取り扱ったことは、職務怠慢の極みです。
早く分かっていれば「感染原因で思い悩まずにすんだ」、「もっと早く治
療できた」といった患者の皆さんの無念の声に申し訳ない気持ちでいっぱい
です。
肝炎対策については、一日でも早く対応策をとりまとめるべく、大急ぎで
検討しております。
防衛省も厚生労働省も、どうしてこんなことになってしまったのか。長年
政治に携わってきた一人として、このような事態を許してしまった、自らの
至らなさに怒りすら覚え、責任を痛感します。まず対策を講じ、今後このよ
うなことが起こらないように、十分注意してまいります。
「国家、国民のために仕事をしている。」
すべての公務員は、この原点に立ち戻り、行政に対する信頼を取り戻して
ほしいと思います。
こうした時に行政のトップをつとめるのは、私に与えられた試練であり、
その解決は使命であると肝に銘じているところです。
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[外務大臣の高村正彦です。]
● テロとの闘い〜我が国に相応しい国際貢献
(外務大臣 高村正彦)
先週のメルマガにおける石破防衛大臣の「テロとの闘い〜我が国の防衛力
に何ができるか」に関して多くのご意見を頂きました。そのどれもが、皆様
それぞれが「テロとの闘い」について真剣に考えてくださっていることが伝
わってくるものでした。今週は、外務大臣、そして前防衛大臣でもある私よ
り、皆様のご質問にお答えする形で、我が国に相応しい国際貢献につき述べ
させて頂きます。
まず、「海自による給油活動ではなく、例えば民間支援による貢献もでき
るのでは?」といったご意見がありました。日本はこれまでに、政治プロセ
スへの支援や人道支援、教育、農村開発などの幅広い分野における1400
億円以上(実施額で米国に次ぐ第2の支援国)の支援を通じ、アフガニスタ
ン国民の立場に立った人道・復興支援を行ってきています。
テロ問題の解決にあたっては、これらテロを生む背景となっている社会的・
経済的な問題の解決のための「人道・復興支援」と直接的にテロの脅威をな
くすための「治安・テロ対策」の双方が必要です。海上阻止活動やインド洋
での海自の活動は、人道・復興支援などでは代替できません。
この他、「活動が継続できない場合、どういう影響があるのか?」という
ご質問も多く頂きました。この点に関しては、我が国が「テロとの闘い」へ
の取り組みに消極的であると国際社会に受け止められ、米国を含む各国の対
日姿勢に影響を及ぼしかねないことに留意する必要があります。石油の90
%以上を中東に依存し、インド洋の安全航行に最も大きな利益を有している
と言っても過言ではない我が国が、インド洋から撤退してしまって良いのか、
よく考える必要があります。
また1990年の湾岸戦争当時、我が国は増税まで行って、140億ドル
以上の資金協力を行ったにも拘わらず(これは、赤ちゃん、ご老人も含めて
国民1人1人が1万円以上負担したことになります)、人的貢献を行わなか
ったために国際社会から感謝・評価されなかったことは、記憶に新しいとこ
ろです。それ以降、我が国が国際社会の平和と安定に貢献するために積み重
ねてきた努力と実績を無にすることがないよう、この補給活動を継続してい
くことが必要です。
17日、政府は、補給支援特措法案を国会に提出しました。国際社会の責
任ある一員としての役割を引き続き果たすべく努力していきます。
※ プロフィール
http://www.kantei.go.jp/jp/hukudadaijin/070926/04koumura.html
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[私の住むまち]
● 真の地方分権確立を実現する改革を(京都府宇治市長 久保田勇)
宇治市は、世界遺産「平等院鳳凰堂」「宇治上神社」など平安時代の文化
を色濃く残し、緑茶の代名詞とも言える「宇治茶」に加え、源氏物語宇治十
帖の舞台であることから源氏物語をテーマとしたまちづくりを推進している
「お茶と源氏ろまん」の歴史文化都市です。また、1万円札の鳳凰像、2千
円札の源氏物語、10円硬貨の平等院と、わが国の3つの貨幣にデザインさ
れています。
さて、昨今の地方行政を取り巻く環境は、依然として厳しい状況にありま
す。国庫補助負担金および地方交付税の見直しにより、地方の自治体は大き
な影響を受けました。地方への税源移譲により一定の税収増は図られました
が、都市圏、特に東京近郊の自治体との格差はさらに拡大したというのが実
感です。
「地方に出来ることは地方で」最大限の努力を行っておりますが、住民に
一番身近な市町村が、その役割・責務を果たして参りますためには、何より
も財源確保が第一であります。自治の基本である地方主権が実現できる様な
「改革」を願ってやみません。
※ 写真を見る
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2007/1025e.html
※ 執筆者の紹介
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2007/kubota.html
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[この人に聞きたい]
● 福田総理への期待(昭和女子大学学長 坂東眞理子)
福田総理大臣が「男女共同参画社会」を政策の柱の一つに掲げておられる
のに驚いた方も多いようです。しかし実は福田総理大臣は男女共同参画行政
について大変深い見識をお持ちなのです!有識者の方たちからも絶大な信頼
が寄せられていました。
2000年から2004年当時の官房長官は男女共同参画担当大臣をかね
ていました。(2005年第3次小泉改造内閣から別の特命大臣になったの
です)私は内閣府の男女共同参画局長として担当大臣である福田さんの指導
力、調整力に敬服していました。
例を挙げると、現在の男女共同参画基本計画に「2020年までにあらゆ
る分野の指導的地位に占める女性の割合を30%にする」という目標値は
2003年4月福田さんによって決定されたのです。私も福田さんが反対な
ら30%は無理かなと思っていたのですが、国際的に根拠のある数値として
採用していただきました。
また2001年の待機児童ゼロ作戦の閣議決定に向けての与党根回しに尽
力していただいたこと、2003年ノルウェーの総理大臣来日時のシンポジ
ュウムでもご自分の言葉で「男女共同参画行政を決して後戻りさせない」と
いっていただいたことなど、忘れられない実績、発言が多々あります。
総理大臣として、女性も男性も自分たちの幸せな人生を築くとともに、助
けを必要としている人々を支え少しでもこの地球を住みやすくするために能
力を発揮できる社会を作るうえで指導力を発揮していただくよう心から期待
しています。
※ 執筆者の紹介
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2007/bandou.html
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[福田康夫ありのまま]
先週の当コーナーについて、200件近いご意見やご質問をお寄せいただ
き、誠にありがとうございました。
お寄せいただいた中に「総理がもし会社の上司であったなら、働いてみた
い」という意見もあり、今回は、福田総理のサラリーマン時代について語っ
てもらいました。
● 総理のサラリーマン時代は?
―― 総理は、17年間、石油会社のサラリーマンをされていたそうですが、
どのような上司だったのですか?
(福田)
部下からは厳しい上司に見えたかもしれませんね。いつも次々と課題を命
じていましたから。私は厳しいとは思っていなかったけれども(笑)。
―― 厳しいのが、理想の上司像だったんですか?
(福田)
いえ、単に仕事熱心だったんですよ。でも、週末は今と違って休めました
から、有効に活用していました。
スポーツも好きで、若いころは山登りやスキーをよくやりました。ゴルフ
を始めてからは、結構一生懸命やってましたね。
それから、ボーリングもよく行きましたね。当時は東京でも「はしり」の
時代でした。今では、ボーリングっていうと、ダサイって言われちゃうかも
しれないけど(笑)。
―― 最近また流行ってるんじゃないですか。ところで、石油会社では、オ
イルショックを経験されたんですよね?
(福田)
私は調達を担当していました。外国から石油を買ってくる仕事ですね。オ
イルショックで国内の石油が不足し、あっちこっちから石油を買いたいとい
う話が来るんですが、売ってくれる外国の石油会社を探すのに本当に苦労し
ました。
―― 日本中が大変な混乱だったと聞いています。
(福田)
オイルショックまでは、外国の石油会社が買ってくれ、買ってくれと頭を
下げてきたのですよ。ところが、その瞬間から立場が完全に逆転して、今度
はこっちの方から頭を下げて売って下さいと頼みに行くんです。
売り手市場、買い手市場と言いますが、立場が違えばものすごく違うんだ
な、と実感しました。でも、こういうことは今も起こっているし、これから
も起こるんですよね。貴重な経験でした。
―― そうした大変なときを乗り切るために、何か心がけていることはあり
ますか?
(福田)
あります。やはり、買い手市場のときに、買い手だからと威張っていたら
だめですね。後で必ずしっぺ返しが来るんです。
ですから、日頃からちゃんと丁寧な対応を心がけておくこと。そうすれば、
いざというときに助けてくれるものです。やはり、人間関係ということです
かね。
―― いざというときに備えての、日頃からの関係ということですか?
(福田)
自分たちが苦しいときに助けてくれた相手に対しては、立場が逆転したと
きには、今度は助けてあげようという気持ちになるじゃないですか。
これは、外交も同じなんです。外交だって、勝った、勝ったというだけで
はだめなんです。やはり、相手にも譲るべきは譲り、お互いの満足が最大に
なるようにしなければいけない。そうじゃないと、交渉で負けた人は、次の
交渉で無理に勝とうとして、結局、問題がこじれることになってしまうんで
すよ。
―― かなりのやり手サラリーマンのイメージなんですが、失敗なんかなか
ったんですか?
(福田)
いいえ。失敗はしょっちゅうやっていましたよ(笑)。(次号に続く)
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[編集長のひとこと]
「福田康夫ありのまま」に対して皆さんから多くのご意見をいただきまし
た。「おもしろかった」「これからも続けてほしい」などの激励のほか、
「もっと深い話を」などのご提案を受け、今後も皆さんからのご質問に対す
る総理の生の声をお伝えしていきます。
「この人に聞きたい」には昭和女子大学の坂東眞理子学長が登場。男女共
同参画をテーマとして総理への期待を寄せていただきました。男女共同参画
担当大臣を兼ねていた官房長官時代の総理の考えが垣間見られます。
メルマガについて「読者からのメールは総理にきちんと届いているのか」
というご質問をいただきました。総理は毎週必ずご意見に目を通しており、
このメルマガでお答えしています。もしかしたら、来週はあなたのご意見が
総理から紹介されるかもしれませんよ。(まつしげ)